ピラティスとヨガの違いは?答えるだけで適正がわかる5つの質問

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  • ピラティスとヨガの違いがわからない
  • わたしはどっちが向いているんだろう

このようなお悩みはありませんか?

今や世界中で大人気のピラティスとヨガ。本質的にはまったく別のメソッドです。しかし、フィットネスとして考えると違いがわからなくなります。

「ピラティスとヨガのどちらが向いているのか」を知るには、両者のことをよく理解しないとわかりません。

そこで本記事では、フィットネス業界15年以上働いてきた私が、ヨガとピラティスを詳しく紐解いて、あなたがどちらを選ぶべきかをお答えします。

結論、これからお伝えするいくつかの質問に答えるだけで、あなたの適性がわかります。

すぐに読めますので、隙間時間にでもご覧ください。

ピラティスとヨガの違い|特徴を詳しく解説

ピラティスとヨガの違い|特徴を詳しく解説

ピラティスとヨガの違いをひと言でいうと

  • ピラティス=カラダを整えて健康を目指すメソッド
  • ヨガ=ココロを整えて健康を目指すメソッド

と表現できます。

まずはそれぞれのメソッドの特徴を詳しく解説します。

ピラティスの特徴

ピラティスの特徴

ピラティスはカラダを整えて健康を目指すメソッド。機能解剖学やリハビリテーション学を大事にし、体幹の強化や姿勢改善の効果が期待できます。

起源・歴史

1920年代にドイツ人のジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティス氏がおこなっていた「コントロロジー」というエクササイズがはじまりです。

ピラティス氏は幼少期から病弱で、自身の健康のためにヨガやダンス、体操、ボクシングなど様々な運動を実践していました。そしてピラティス氏は強靭な身体となり、仲間たちにも運動を指導するようになったそうです。

第一次世界大戦時には、負傷兵のリハビリのため、ベッドのうえでもできるエクササイズを考案。これが現在のピラティスマシンのリフォーマーの原点と言われています。

その後、ピラティス氏はアメリカで自身のトレーニングメソッドを教えるスタジオを開設。

すると世界中の身体を痛めたダンサーたちが殺到し、ピラティスメソッドは爆発的に広まっていきました。

目的

ピラティスの目的は、正しい動作を身につけることです。

ピラティスの国際基準を定めているPMA(Pilates Method Alliance)では、ピラティスメソッドを次のように定義しています。

「身体のストレッチ、筋力強化、そしてバランス強化を目的としてデザインされたエクササイズと身体の動作法である」

Pilates (pronounced puh-lah-teez and not pie-lates) is a method of exercise and physical movement designed to stretch, strengthen, and balance the body. With systematic practice of specific exercises coupled with focused breathing patterns, Pilates has proven itself invaluable not only as a fitness endeavor, but also as an important adjunct to professional sports training and physical rehabilitation of all kinds.

引用:PMA公式ページ

現代ではダイエットのためにピラティスを楽しむ人も多いですが、本来の目的は、動作を改善して身体のバランスを整えることにあります。

エクササイズ

ピラティスのエクササイズ例を紹介します。以下は世界的に歴史のあるピラティス団体「BASIピラティス」のエクササイズ紹介動画です。

動画:BASI公式ページ

BASIピラティスについて知りたい方は以下の記事が参考になります。

BASIピラティスとは?世界最高峰のインストラクター資格を解説

呼吸法

ピラティスでよく使う呼吸法は「胸式呼吸」と呼ばれます。

しかし個人的には少し誤解を与えかねないので、「胸式呼吸」という言葉はあまり使いません。

ピラティスの呼吸で大事なポイントは以下。

  • 背骨を伸ばすときに吸って、背骨を曲げるときに吐く
  • 動作と呼吸を連動させ、動いているときは呼吸を止めない
  • 息を吸うときは、胸郭を前後左右に広げる
  • 息を吐くときは、腹筋の深部を意識しておへそを背骨に近づける

ピラティスの流派によって多少の違いはありますが、後でお伝えするヨガの呼吸とは違うという点だけご理解ください。

ヨガの特徴

ヨガの特徴

ヨガはココロを整えて健康を目指すメソッド。心と体を一体化させて心身の緊張をほぐし、心にやすらぎを与えます。

起源・歴史

ヨガのはじまりは約4,500年前と言われています。インダス文明の都市遺跡「モヘンジョダロ」の出土品に瞑想や安座(あんざ)をしている像が発見されたからだそうです。

インドのヨガがどうやって日本に?

2世紀頃に、ヨガ実践マニュアル的は「ヨガ・スートラ」がつくられました。ヨガ・スートラには座法や呼吸法、瞑想法などが記されており、この一部が中国に伝わり、そして日本に座禅として伝わりました。

座禅?今のヨガはけっこう身体を動かすけど?

13世紀頃に、ヨガ・スートラの考え方をもとに動きを取り入れたヨガ「ハタ・ヨガ」が生まれました。現代のヨガはこのハタ・ヨガの流れをくんでいます。

また、アメリカで生まれたパワーヨガは、体操のような流れるような動き(ビンヤサスタイ)でおこなうことが特徴。

現代のヨガがピラティスと似ている理由です。

参考記事:厚生労働省e-ヘルスネット情報提供サイト

目的

ヨガの目的は、心と体のバランスを整えることです。

「ヨガ」とはサンスクリット語で「つながり」を意味しています。

心と体、魂が繋がっている状態のことを表します。呼吸、姿勢、瞑想を組み合わせて、心身の緊張をほぐし、心の安定とやすらぎを得るものです。

具体的には「調和」「統一」「バランス」を意味し、体・心・呼吸・食べ物など、あらゆるカテゴリーと関係しています。

引用:日本ヨガ連盟

ヨガは大昔から心身の健康法としておこなわれてきた奥深いメソッド。単に「身体をやわらかくする」「ストレス解消」「ダイエット」など限られた効果ではありません。

心も体も食もひっくるめて考えられています。

エクササイズ

ヨガのエクササイズ例を紹介します。以下は、全国に94以上のスタジオをもつピラティスとヨガの教育団体「zen place」が紹介するエクササイズ動画です。

動画:zen place

呼吸法

ヨガでよく使う呼吸法は「腹式呼吸」と呼ばれます。

鼻から吸ってお腹を膨らませ、口から細く長く吐き切る呼吸が基本。

ヨガ的な表現を使うと「呼吸によって宇宙の生命エネルギーを、体内に取り込み、体の隅々にまで行き渡らせて自身のエネルギーとする」と考えられています。

ポイントは以下。

  • 吐くときは、口をすぼめて細く長く息を吐く
  • お腹がへこみ、全ての空気を外に出す。
  • 吸うときは、鼻から吸ってお腹を膨らませる。
  • 腹8分まで空気を吸ったら、また吐いていく
  • 吐くときは、6~7秒かける
  • 吸うときは、3~4秒かける

立っても寝ながらでもできます。

ピラティスと違ってお腹を意識することがポイントです。

ピラティスとヨガの違い|適正がわかる5つの質問

ピラティスとヨガの違い|適正がわかる5つの質問

「わたしはピラティスとヨガどっちに向いているんだろう?」

そんなお悩みの方へ、簡単な質問をつくりました。以下を参考にして、あなたに近い方を選んでみてください。

「身体」と「心」どっちを整えたい?
身体ならピラティス。心ならヨガ。がおすすめ。
「動」と「静」どっちが好み?
動くことが好きならピラティス、静かなことが好きならヨガ、がおすすめ。
「予防」と「治療」目的はどっち?
腰痛や肩こり、膝痛などを治したいならピラティスがおすすめ。予防のためならどちらでも◎。
「鍛えたい」と「癒されたい」どっち?
身体を強く鍛えたいならピラティス、癒されたいならヨガ、がおすすめ。
「器具なし」と「器具あり」興味があるのは?
マシンや道具を使ったエクササイズに興味があるならピラティスがおすすめ。

なんとなく向いている方がわかったのではないでしょうか。

しかし、適正を知る一番よい方法は「体験してみる」ことです。ヨガもピラティスも実際にやってみれば自分に合うか一発でわかります。

多くのスタジオで誰でも体験できるので、未経験の方はやってみてはいかがでしょうか。

まとめ

ピラティスとヨガは似ているようですが、明確な違うメソッドです。最後にまとめておきます。

ピラティスヨガ
歴史1920年代
ジョセフ・H・ピラティス
約4,500年前
インド
目的カラダを整えるココロを整える
エクササイズ動き多め静かめ
呼吸法胸式呼吸腹式呼吸
向いてる人・身体を鍛えたい
・動くことが好き
・リハビリが目的
・マシンがやりたい
・心が癒されたい
・静かな動きが好き

この記事でお伝えしたことをお考えいただければ、ピラティスとヨガ、あなたに合う方はどちらかイメージできると思います。

ただ適正を確実に知る方法は、体験してみることです。体験することに迷う必要はありません。今すぐ人気のスタジオで体験を申し込んではいかがでしょうか。