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- ピラティスインストラクターになりたい
- でも稼げるのか不安
- ピラティスインストラクターの年収が知りたい
今回は上記のような疑問にお答えする記事です。
近年ヨガと並んで女性に大人気のピラティス。体幹のインナーマッスルが鍛えられ、美しい姿勢になれると注目されています。自身でピラティスをやっているうちに、インストラクターになりたいと思うようになる人もめずらしくありません。
そこで気になるのが「収入」です。はたしてピラティスのインストラクターになって稼げるのでしょうか?生活は大丈夫なのでしょうか?
トレーナー歴15年以上の筆者が、ピラティスインストラクターの収入事情と、収入を増やす方法をわかりやすく解説します。
最後まで読むとピラティスインストラクターになる不安を解消できるはずです。3分で読めるので電車で流し読みしてください。
【この記事を書いた人】
- 運動歴25年~
- トレーナー歴15年
- ピラティス指導者
- NASM-PES,CES
- 健康運動指導士
ベテラントレーナーがサクッと解説します。
ピラティスインストラクターの平均年収は低め。でも問題なし。
ピラティスインストラクターの平均年収は約300万~350万と言われています。日本人の平均年収が433万円と考えると、かなり低めです。
でも安心してください。次のような理由があります。
- フィットネス業界全体が低めだから
- 好きなことを仕事にできるから
- さまざまな働き方があるから
ピラティスインストラクターに限らず、トレーナーやヨガ講師、エアロインストラクターなどフィットネス業界で働く人の平均年収は低めです。もっと言えば、サービス業全体の年収が高くありません。
建設業 | 509万 |
製造業 | 501万 |
卸売業・小売業 | 372万 |
宿泊業・飲食サービス業 | 251万 |
金融業・保険業 | 630万 |
不動産業・物品賃貸業 | 423万 |
運輸業・郵便業 | 444万 |
電気・ガス・熱供給・水道業 | 715万 |
情報通信業 | 611万 |
学術研究・専門サービス業・教育 | 503万 |
医療・福祉 | 397万 |
複合サービス業 | 452万 |
サービス業 | 353万 |
農林水産・鉱業 | 300万 |
ピラティスが特別ということではなく、業界を選んだ時点である程度の年収は決まるものなのです。
そこで大切なことが「お金のためにピラティスインストラクターになるのか?」という問い。
多くの人はピラティスが好きで、ピラティスを仕事にしたいという想いがあるのではないでしょうか。平均年収よりも好きなことを仕事にできる価値にも目を向けるべきです。
また、平均年収はあくまで平均という点にも注意しましょう。
ピラティスインストラクターにはさまざまな働き方があります。正社員や契約社員、アルバイト、パート、副業、専業、条件が違えば年収にも大きな違いが。
働い方の違いによる年収については、次の章で詳しく解説していきます。
ピラティスインストラクターの年収は働き方で変わる
ピラティスインストラクターの働き方は、大きく3つに分けられます。
- 雇用される
- 業務委託で働く
- 開業する
それぞれの特徴をみていきましょう。
ヨガスタジオ、フィットネスジムで雇用される
一般的に多いのは、会社に雇用される働き方です。ピラティスインストラクターであれば、フィットネスクラブやヨガスタジオなどを運営している会社に雇われることになるでしょう。雇用形態は正社員やアルバイト、パートなどさまざま。給料の支払われ方に違いがあります。
正社員になると毎月安定した収入を得られることがメリットです。
給料相場は月20万~30万円程度が一般的。ただし未経験だった場合は月20万以下の場合もあるでしょう。経験と実績を積んで昇給することが目標になります。
正社員のデメリットとしては、ピラティスの仕事以外にも事務業務や営業活動など多くの仕事をやらなくてはいけないこと。会社から指示されたことは何でもやらなくてはいけない現実があります。
パートやアルバイトの場合は時給制で、時間の調整がしやすいことがメリットでしょう。
収入は会社や地域によって幅がありますが、時給1,000円~1,800円で募集されていることが多いです。正社員と違って年収は下がりますが、学校に通いながら働きたい人や複数の収入源を得たい人などには向いている働き方といえます。
デメリットとしては、高収入を得られないことや簡単に契約終了にできることです。正社員ならよほどのことがない限りクビにはできませんが、パートやアルバイトは契約を更新しなければ終わりにできます。
雇用されるという点では正社員と同じ扱いです。会社の指示に従って働きます。
業務委託で働く
業務委託で働くインストラクターも少なくありません。業務委託は、企業が自社業務の一部を社員以外に任せること。業務委託で契約を結ぶことを業務委託契約といいます。
ピラティスインストラクターは1レッスン〇〇円で業務委託を受けることが多く、グループレッスンなら1レッスン3,000円~4,500円が一般的な相場。1対1の個人指導の場合は8,000円~10,000円くらいです。
業務委託のメリットは自分の人気次第で収入が増えるところ。スキルがあって人が集まるようになれば、レッスン数が増えるだけでなく、レッスン単価を上げる交渉ができます。
また、雇用される働き方と違ってピラティス指導に集中できることも魅力です。
デメリットはライバルが山ほどいること。あなたと同じようにインストラクターの仕事を探している人はたくさんいます。そのため他人より努力して勉強してスキルを磨くことが重要です。
開業する
成功すれば年収1000万も夢じゃない働き方が、独立開業することです。
自分でスタジオを経営すれば、クライアントから得られる報酬がすべて自分の収入になります。ピラティスインストラクターであれば大規模な設備は必要ありません。自宅の一室をスタジオとして利用する人もいます。開業しやすい業種といえるのではないでしょうか。
開業するのはそれほど難しくはありませんが、成功するには多くのハードルがあります。例えば次の能力は必須です。
- 高い指導スキル
- 人望
- マーケティング力
- 行動力
- 強い意志
ピラティスの指導力はもちろん、人を引き付ける魅力も大切です。良い指導者だからといって集客できるとは限りません。マーケティング力も必須。そして「絶対に成功するんだ」という強い意志をもって、スピーディに行動することが重要になるでしょう。
独立開業すれば高収入も可能ですが簡単ではありません。平均年収より年収が少ない人もいます。すべてあなたの努力次第です。
ピラティスインストラクターの年収を増やす方法
ピラティスインストラクターは自分の努力次第で収入を増やせます。
なぜなら「あなた=商品」だから。商品である「あなた」の「価値」を上げることでレッスン単価が高くなり、結果的に収入が増えるわけです。
あなたの価値を上げるにはどうすればよいか。方法は無限にありますが、これだけは絶対に外せないことを3つ紹介します。
スキルを磨く
まずはピラティス指導のスキルを磨くことが何より重要です。
なぜならインストラクターの資格は、必要最低限の知識があれば取得できるから。資格を取得しただけでは指導力がまったく足りないため、自分で努力して指導スキルを上げる必要があります。
優秀なインストラクターの指導は次のような特徴があります。
- 流れがスムーズ
- キューイングの種類が豊富
- カンタンな言葉を使う
- 例え話がうまい
- 気配りができる
- 相手に合わせられる
指導のスキルを磨くにはとにかく練習です。何度も繰り返し指導練習をおこなう。人気のある先輩インストラクターの指導を受けることも勉強になります。
まずは徹底してスキルアップに全力を注ぎましょう。
複数の資格を取る
複数の資格を取得することで収入を上げることができます。
ピラティスの資格には種類があり、多くの資格をもっているほうが仕事の幅が広がるからです。
- マット
- プロップス
- チェア
- キャデラック
- リフォーマー
指導するにはそれぞれの資格が必要なので、マットの資格だけをもっている人より、プロップスやチェアも指導できる人のほうが価値は高くなります。
ひとつの資格だけで満足せず、複数の資格を取得してあなたの価値を高めましょう。
マーケティングを学ぶ
高い指導力をもち複数の資格を保有する、だけでは収入は増えません。さらにマーケティング力が必要です。
マーケティングとは、簡単にいうと「売る活動」のこと。どうすればお客様を集められるかを考えること、ともいえます。
あなたがどんなに優秀なインストラクターだとしても、知ってもらわなければ意味がありません。ブログを立ち上げて情報発信したり、SNSを活用したり周囲の人へ存在をアピールすることが必要です。他にも
- LP作成
- ポスティング
- 看板
- イベント
など、集客活動は多岐に渡ります。
マーケティング力を身につけて、あなた自身を多くの人に買ってもらえる仕組みをつくりましょう。そうすれば飛躍的に収入が増えるはずです。
ピラティスインストラクターになるには
ここからはピラティスインストラクターになる手順について解説します。ここまで読んで興味がある人だけお読みください。
結論をいうと、誰でも次の手順でピラティスインストラクターになれます。
- ピラティスを受ける
- ピラティス団体に資料請求する
- ピラティスインストラクターの資格を取得する
私が実際にピラティスの資格取得したときの方法です。受講者のなかには専業主婦や運動したことないサラリーマンの人もいらっしゃいました。本当に誰でもピラティスインストラクターになれます。
【ステップ1】ピラティスを受ける
最初のステップはあなた自身がピラティスの生徒になることです。できるだけ知名度が高く人気のインストラクターのレッスンを受講しましょう。
自分で体験してみなければピラティスが良いものなのかわからないはず。当然、インストラクターになりたいのかもわかりません。
実際に多いパターンは、ピラティスを受講しているうちにインストラクターになりたくなった、という流れ。そういった人は、ピラティスのすばらしさを身に染みて感じているので、インストラクターになるのも早いです。
すべてはピラティスを受講してみて、自分がどう感じるのかを確認することから始まります。
【ステップ2】ピラティス団体に資料請求する
実際にピラティスをやってみて「インストラクターになりたい!」「もっとピラティスを学びたい!」と思ったら次のステップ。ピラティス団体に資料請求をしましょう。もしくはホームページをチェックするだけでもOKです。
ピラティスの資格を発行している団体はいくつもあります。例えば
- BASI PILATES
- BalancedBody
- Peak Pilates
- FTP Pilates
- STOTT PILATES
- PHI Pilates
- POLESTAR PILATES
- BESJ
「多いな!」
と思ったでしょうか。選ぶのに困るほどいろいろな団体が存在します。それぞれ特徴があるので、まずはどの団体でピラティスの資格を学ぶかを考えましょう。
【ステップ3】ピラティスインストラクターの資格を取得する
興味のある団体がみつかったら、いよいよ資格取得にチャレンジするときです。勇気をもって申し込みましょう。
団体によって養成スケジュールは異なりますが、おおよそ次の流れで進んでいきます。
- 講義を受ける
- 課題をやる
- 試験を受ける
まずはピラティスの講義を受けることが一般的です。解剖学や呼吸法などインストラクターに必要な知識を身につけます。
課題を出されることもあります。例えば自分で100時間ピラティスをやるとか、レッスンを20時間は見学するとか。ここは団体によって大きくわかれるところです。課題がない場合もあります。
そして最終的に試験を受けて、合格すればピラティスインストラクターの認定資格を取得できます。
繰り返しになりますが、上記のステップを踏めば誰でもピラティスインストラクターになれます。まずはピラティスを体験してみましょう。
まとめ
ピラティスインストラクターの平均年収は低めですが、好きなことを仕事にできる価値は高い職業です。スキルを磨いて業務委託や開業して働くことで高収入も狙えます。収入を増やす方法は以下です。
- スキルを磨く
- 複数の資格を取る
- マーケティングを学ぶ
そして以下の手順で進めば誰でもピラティスインストラクターになれます。
- ピラティスを受ける
- ピラティス団体に資料請求する
- ピラティスインストラクターの資格を取得する
あなたが勇気をもってピラティスインストラクターになれば、身体の不調で悩んでいる多くの人を助けられることでしょう。
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平均年収はあくまで平均の話。今回紹介した内容を実行いただければ、誰でも稼げるピラティスインストラクターを目指せます。ぜひ素敵な人生の一歩を踏み出してください。